
プロセニアム・ステージ
日本の舞台で最も一般的な舞台形式である「額縁舞台」プロセニアム・ステージ。プロセニアム・ステージはプロセニアム・アーチの設置された舞台のことで、プロセニアム・アーチ(proscenium arch)とは舞台前面の額縁状の枠を指す。
プロセニアム舞台は、舞台と観客が境界によってはっきり区分されていて、観客はテレビ画面を見るように、プロセニアムの内側の舞台を観ることになる。 舞台と観客が境界によってはっきり区分される。プロセニアム形式の舞台では緞帳や舞台幕が多用される。

オープン・ステージ
オープン・ステージは舞台の周囲を客席が取り囲む形式で、円形劇場のように舞台の周囲をぐるりと取り囲む場合(アリーナステージ) 三方を取り囲むケース(スラスト・ステージ スリーサイド・ステージ) プロセニアムステージからプロセニアムをすっぽり取り除いた形のエンド・ステージ等々が存在する。オープンステージでは舞台と観客席の空間がつながっていて、境界がない。
特に小規模なオープン・ステージでは 舞台と客席の「近さ」が演者と観客の双方に緊張感と一体感を生じさせて密度の高い公演が期待できる。プロセニアム・ステージが舞台の主流になったのはオペラの流行にともなうものだが、それ以前はオープンステージが普通の舞台の形でした。20世紀に入り、新しい発想の劇場形式として再発見されるようになりました。
プロセニアム・ステージからオープン・ステージへ
コンサートホールにはオープン・ステージ形式がよく見られる。
○コンサートホール
シューボックス型 | 客席と演者が対面して並ぶ形式。 |
アリーナ型 | 客席が演奏者を取り囲む形式。客席と演奏者の一体感がある。 |
cf)各種単語
サイトライン:劇場での観客の視線。劇場設計および明かり合わせに重要な要素。
建築物に設けられるキャットウォーク
大きな体育館や劇場の舞台などでは、高所に設置した照明や緞帳などの調整や点検等のために、天井から吊した器具で通路を造る。こうした通路をキャットウォークと呼ぶ。
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