ル・コルビュジェ は、近代建築の三大巨匠の1人。
年表
1887年:スイスに生まれる
1908~1909年:A.ペレの事務所で働く
1910~1911年:P.ベーレンスの事務所で働く
1911年:東方への旅
1914年:ドミノ・システム

1917年:パリへ移住
1922年:300万人のための現代都市
1923年:『建築をめざして』発刊
1924年:ラ・ロッシュ=ジャンヌレ邸
1925年:ヴォワザン計画
1926年:新しい建築の5つの要点
1928年:CIAM結成
1929年:4つのコンポジション
1931年:サヴォア邸
1935年:輝く都市
1952年:ユニテ・ダビタシオン
1955年:ロンシャン礼拝堂
1955-1986年:チャンティガール
1959年:ラ・トゥーレット修道院
1965年:死去
エスプリ・ヌーヴォーと建築をめざして (1920~1925)
・L’ESPRIT NOUVEAU …フランス語で『新精神』
・5年間に全28巻が刊行された雑誌で、その一部の内容が『建築をめざして』としてまとめられた。
○建築をめざして
■ 原題:『Vers Une Architecture』
■ ポイント(抜粋):「住宅は住むための機械である」…Une maison est une machine a habiter
■ 日本語訳:・吉坂隆正(訳), SD選書, 1967・樋口清(訳), 中央公論美術出版, 2003
- 工業化社会の建築を独自の視点で捉え、最新の機械こそが新しい時代の美しさを体現すると考えた
➡︎機械を建築の表現にも取り入れようとした
- さらに古典主義の建築の美しさも評価した
➡︎機械と古典とを結びつけようとした
300万人のための現代都市(1922)
巨大都市の人口増加に対応するための都市計画である。中心には高速道路が立体的に交差した交通センターがあり、それを取り巻いて超高層マンションがある。中心部の95%が大地に開放され、広大な公園のようになり人々は緑地を自由に歩くことができるようになる。
『建築をめざして』(1923)
コルビュジェが初期に執筆した代表的著作。「住宅は住むための機械だ」という言葉を残しており、コルビュジェの機能主義的な思想を伺うことができる。
住宅は住むための機械である
住宅は機械のように、ある要求されたプログラムに従って、部分と全体の関係性を考えながら合理的・論理的に設計し、その結果として形態を決定するべきであり、伝統性や慣習性に依存しすぎてはいけないという考え方。
ヴォワザン計画(1925)
「300万人のための現代都市」を元にパリを中心を舞台として計画された都市計画再生案。林立する十字平面の超高層ビル、足元に広がる緑地、グリット状の街路などが特徴的。
新しい建築の5つの要点(1926)
LES 5 POINTS D’UNE ARCHITECTURE NOVELLE
- ピロティ(Les pilotis)
- 屋上庭園(Les toits-jardins)
- 自由な平面(Le plan lible)
- 横長窓(La fenetre en longueur)
- 自由な立面(La façade libre)
4つのコンポジション(1929)
LES 4 COMPOSITIONS
- 単位の結合:ラ・ロッシュ=ジャンヌレ邸(1924)
- 全体を分割:シュタイン邸(1927)
- ドミノと自由な平面の重合:ベゾー邸(1929)
- 全体からの切削:サヴォア邸(1931)
モデュロール(1948, 1954)
Modulor = Module(寸法)+ Section d‘or(黄金分割)
・建築や機械に普遍的に適用できるヒューマン・スケールとの調和を目指した寸法体系
・フィボナッチ数列を応用し、ダイナミックに展開
ブリーズ・ソレイユ
・夏の日差しは避けて冬の日差しは取り入れる日除け
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