ワーカビリティ
ワーカビリティとはフレッシュコンクリートの作業性の難易の程度と定義されている。
しかし、基本的には概念的、総括的な用語でありより具体的なコンクリートの性質として以下の様なものがある。
- コンシステンシー
フレッシュコンクリートの流動に対する抵抗性の程度。スランプ試験によって評価される。 - 材料分離抵抗性
運搬中、打込み中、打込み後において、フレッシュコンクリートの構成材料の分布が不均一になる現象を材料分離といい、この現象の起こりにくさの事を材料分離抵抗性という。また材料分離のうち、水がコンクリートの上面に上昇する現象またはコンクリート中の骨材や鉄筋の下面に上昇・対流する現象を特にブリーディングという。 - フィニッシャビリティー
コンクリートの仕上げのしやすさをいう。コンシステンシー、粗骨材の最大寸法、細骨材の比率や粒度などに左右されやすい。
凝固・硬化特性
フレッシュコンクリートのワーカビリティは一定ではなく刻々と変化する。練り混ぜ直後から流動性の低下が始まり、その後、水和反応により凝結・硬化が進行し最終的には流動性が完全に失われるのである。この時、凝結の進行度合いは一般的にプロテクター貫入試験により測定される。

それぞれの用語の意味をしっかり押さえておこう!