概要
CIAM (Congress International Architecture Modern)…近代建築国際会議は、建築家たちが集まり都市・建築の将来について討論を重ねた国際会議。
コルビュジェらが国際連盟本部のコンペの結果に不満を持ち、ヨーロッパの建築家(24人)が結集し、新古典主義に対抗しようとしたことが始まり。
主な参加者
S.ギーディオン(事務総長)、L.コルビュジェ
M.v.d.ローエ、W.グロピウス、G.H.リートフェルト
H.マイヤー、J.L.セルト
主な活動
回 | 年 | 都市 | 国 | 主な議題 |
第1回 | 1928 | ラ・サラ | スイス | CIAM結成(ラ・サラ宣言) |
第2回 | 1929 | フランクフルト | ドイツ | 生活最小限住宅 |
第3回 | 1930 | ブリュッセル | ベルギー | 合理的区画割 |
第4回 | 1933 | アテネ | ギリシャ | 機能的都市 アテネ憲章⇒居住・余暇・労働・交通 |
第5回 | 1937 | パリ | フランス | 住居と余暇 |
第6回 | 1947 | ブリッジウォーター | イギリス | 戦後の再出発 |
第7回 | 1949 | ベルガモ | イタリア | アテネ憲章の実践 |
第8回 | 1951 | ホッデスドン | イギリス | 都市のコア |
第9回 | 1953 | エクサンプロヴァンス | フランス | 住宅憲章 |
第10回 | 1956 | ドゥブロヴニク | ユーゴスラビア | 住宅憲章の検討 |
全10回開催され、第10回以降はチームXに引き継がれる。
チームXについて
CIAM第9回で若手メンバーが「アテネ憲章」に反対し、CIAM第10回を実質的に組織したことで新たに「チームX」と呼ばれるようになった。
○主なメンバー
・ジョージ・キャンディリス(仏)(1913-1995)
・ヤコプ・バケマ(蘭)(1914-1981)
・アルド・ファン・アイク(蘭)(1918-1999)
・ジャンカルロ・デ・カルロ(伊)(1919-2005)
・ピーター・スミッソン(英)(1923-2003)
・アリソン・スミッソン(英)(1928-1993)
○CIAMとチームXの思想の違い
CIAMの思想(アテネ憲章) | チームXの思想 |
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・ 都市を「居住・労働・余暇・交通」で分類 ・ 鳥瞰的に捉えたゾーニングを重視 | ・都市を「住まい・通り・地域・まち」で認識 ・ 人間中心のアイレベルの視点を重視 |
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